
Team Ants Militly Blog
タヌキについて
分類
界:動物界 Animalia
門:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門Vertebrata
綱:哺乳綱 Mammalia
目:ネコ目(食肉目)Carnivora
科:イヌ科 Canidae
属:タヌキ属 Nyctereutes
種:タヌキ N. procyonoides
形態
体長約50-60cm。体重3-10 kg。冬場に向けてのタヌキは長短の密生した体毛でずんぐりとした体つきに見えるが、足も尾も長い。
体色はふつう灰褐色で、目の周りや足は黒っぽくなっているが、稀に全身真っ白な白変種の個体も存在する。 幼獣は、肩から前足に掛けて焦げ茶の体毛で覆われており、有効な保護色となっている。成熟すると目立たなくなる。
食肉目(ネコ目)の共通の先祖は、森林で樹上生活を送っていたが、その中から、獲物を求めて森林から草原へと活動の場を移し、追跡型の形態と生態を身につけていったのがイヌ科のグループである。
タヌキは湿地・森林での生活に適応したイヌの仲間であり、追跡形の肉食獣に較べて、水辺の生活にも適した体型である。胴長短足の体形等、原始的なイヌ科動物の特徴をよく残している。
日本には、北海道のエゾタヌキと本州・四国・九州のホンドタヌキの2亜種が棲息する。エゾタヌキはホンドタヌキよりやや被毛が長く、四肢もやや長めである。
生態
森林で生活する。夜行性で、単独もしくはペアで生活する。ペアは相手が死ぬまで解消されない。
50ヘクタール程度の行動域をもつが、複数の個体の行動域が重複しているため、特に縄張りというものはもっていないようである。
死んだふり、寝たふりをするという意味の「たぬき寝入り(擬死)」とよばれる言葉は、猟師が猟銃を撃った時にその銃声に驚いてタヌキは弾がかすりもしていないのに気絶してしまい、猟師が獲物をしとめたと思って持ち去ろうと油断すると、タヌキは息を吹き返しそのまま逃げ去っていってしまうというタヌキの非常に臆病な性格からきている。
長い剛毛と密生した柔毛の組み合わせで、湿地の茂みの中も自由に行動でき、水生昆虫や魚介類など水生動物も捕食する。足の指の間の皮膜は、泥地の歩行や遊泳など水辺での活動を容易にする。
冬眠の習性はないが、秋になると冬に備えて脂肪を蓄え、体重を50%ほども増加させる。積雪の多い寒冷地では、冬期に穴ごもりすることが多い。タヌキのずんぐりしたイメージは、冬毛の長い上毛による部分も大きく、夏毛のタヌキは意外にスリムである。
主な生息地は,都市郊外から里山・低山にかけての,ある程度人の手の加わった地域で,緑地が連続している里地里山の林縁部を好む.東京23区や名古屋市中心部などにも生息する一方,標高2000m級の亜高山にも生息する.個体群密度は「西高東低」で,北海道は少ないと思われる.
一芸に秀でていない代わりに,一応何でもこなす.木も登り,爪や指が掛かればフェンスも登ることができる.地面は体が通るくらいは掘り下げることができる.泳ぎも問題なく,狭いところを通り抜けることが得意.




東部動物公園のタヌキ(上)
▲たぬきを模したケーキ「たぬきケーキ」が生息している場所を調べて印をつけています。